剣璽等承継の儀とは

2020年の祝祭日について
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剣璽等承継の儀とは

新しい天皇が即位し、皇位継承が行われる5月1日の
剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)について
分かりやすい解説をします。

剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)とはどんな儀式か

剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)とは。

宮内庁の発表によると下記のように決まっています。

天皇が皇位を継承された証(あかし)として剣璽・御璽・国璽を承継される儀式http://www.kunaicho.go.jp/word/word-sokui.html

引用:宮内庁HP

また、同じく宮内庁のホームページでは下記のようにも発表しています。

皇位を継承された天皇陛下が,ご即位のあかしとして,「皇位とともに伝わるべき由緒ある物」(皇室経済法7条)である剣及び璽を承継されるとともに,併せて国事行為の際に使用される国璽及び御璽を承継される儀式
http://www.kunaicho.go.jp/20years/20kiroku/sokui-01.html

引用:宮内庁HP

ここにある「皇位とともに伝わるべき由緒ある物」とは
剣璽・御璽・国璽のことを言います。

このうちの剣璽(けんじ)とは

三種の神器の中の
草薙の剣(くさなぎつるぎ)と
八尺瓊の勾玉(やさかにのまがたま)
のことです。

その他の二つは宮内庁の引用をどうぞ。

・御璽(ぎょじ)
「天皇御璽」と刻された天皇の御印(詔書・法律・政令・条約の公布文,条約の批准書,大公使信任状・解任状,全権委任状,領事委任状,外国領事認可状,認証官の官記・免官の辞令などに押印される)
・国璽(こくじ)
「大日本国璽」と刻された国印(勲記に押印される)

引用:宮内庁HP

璽(じ)とは簡単に言うとハンコのことです。
天皇として国事行為や国際的な文書におす国の代表としての公式なハンコを玉璽、
勲記(叙勲者に送る証書)などに押す国としてのハンコを国璽、
といいます。

まとめると、
剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)とは

  • 皇位を象徴する剣、勾玉
  • 天皇としての執務に使うハンコ

を継承する儀式になります。

これを行うことで、
天皇としての立場を継承することになります。

また、
剣璽等を受け継ぐことを
以前は「践祚(せんそ)」と言っていました。

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三種の神器とは

三種の神器とは
剣・玉・鏡のことであり、

  • 草薙の剣(くさなぎつるぎ)
  • 八尺瓊の勾玉(やさかにのまがたま)
  • 八咫鏡(やたのかがみ)

の3つです。

草薙の剣(くさなぎつるぎ)は
天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)とも言い、
素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を
退治した時に手に入れたという霊剣。

三種の神器は古事記や日本書紀などにも記述があるもので
神話の時代から受け継がれているものです。

即位後朝見の儀とは

5月1日には剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)のあと、
即位後朝見の儀(そくいごちょうけんのぎ)が行われます。

これは天皇が即位後に
国民を代表する人物である、
三権の長と公式に面会することを言います。

三権の長とは

  • 総理大臣
  • 衆・参国会議長
  • 最高裁判所長官

のことです。

即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)とは

10月22日に行われる
即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)とは

天皇がご即位を公に宣明されるとともに,そのご即位を内外の代表がことほぐ儀式とされています。

出典:宮内庁

これは新しい天皇を内外に発表する儀式で
この日にパレードをする、
という事です。

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剣璽等承継の儀、平成になった時は

剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)は
平成になった時はどうだったのでしょうか。

30年前、現在の平成天皇が即位した時の
剣璽等承継の儀は
1989年1月7日に昭和天皇の崩御(亡くなった)の
直後に行われました。

現行の憲法である
日本国憲法になってから
即位した天皇は平成天皇が初めてです。

日本国憲法では政教分離の規定があることから
宗教的な性質を持たないことが望ましく、
名称を「剣璽等承継の儀」として、
国事行為の儀式として執り行われました。

大日本帝国の時代は
天皇の践祚(せんそ)即位の礼
という儀式でした。

平成天皇の即位の時には、
三種の神器の中の
草薙の剣(くさなぎつるぎ)、
八尺瓊の勾玉(やさかにのまがたま)、
そして国璽と御璽を侍従長が
新たに即位された平成天皇受け継ぐという
短い儀式が行われ、
その様子はテレビ中継されました。

なぜ三種の神器の中で
草薙の剣(くさなぎつるぎ)
八尺瓊の勾玉(やさかにのまがたま)
の二つしか渡さないかというと、
八咫の鏡(やたのかがみ)は、
宮中三殿の賢所(かしこどころ)の
ご神体とされているので、
動かすことはできないため、
草薙の剣と八尺瓊の勾玉のみがわたされるのです。

実のところ、この三種の神器の中で、
本物が皇居に保管されているのは
八尺瓊の勾玉(やさかにのまがたま)だけです。

草薙の剣(くさなぎのつるぎ)の実物は、
名古屋にある熱田神宮にご神体として
保管されていて、その形代(かたしろ)は
皇居御所、剣璽の間に保管されています。

八咫の鏡(やたのかがみ)の実物は
伊勢神宮内宮にご神体として保管されており、
皇居の賢所にはその形代(かたしろ)が保管されています。

形代(かたしろ)とは、神霊が依り憑く(よりつく)依り代の一種。人間の霊を宿す場合は人形を用いるなど、神霊が依り憑き易いように形を整えた物を指す。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A2%E4%BB%A3

引用:ウィキペディア

この三種の神器は、
鏡は「知」(知恵)、玉は「仁」(慈悲深さ)、剣は「勇」(勇気や武力)という
三徳を象徴していると言われています。

昭和64年1月7日の昭和天皇御崩御の時は、
同日に剣璽等承継の儀が行われ、
即位後朝見の儀は
二日後に行われました。

今回は、事前に退位・即位が予定されているため、
2019年5月1日に剣璽等承継の儀と
即位朝見の儀の二つの儀式が行われることになりました。

天皇の地位は「国民の総意に基づく」という憲法の趣旨を踏まえ、
即位の当日に国民の代表である
三権の長と面会われるのが
望ましいとされました。

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