天皇即位で話題の「恩赦」とは。わかりやすく解説します

2020年の祝祭日について
スポンサーリンク

天皇即位で恩赦が実施される

10月22日の新天皇即位の儀式「即位礼正殿の儀」に伴った恩赦が実施されます。

このページでは恩赦とは何かの分かりやすい解説、恩赦の事例や対象者等をお伝えします。

恩赦とは、の分かりやすい解説

恩赦(おんしゃ、英語: Pardon)とは、行政権(又は議会)により国家の刑罰権の全部又は一部を消滅若しくは軽減させる制度のことを言う。赦免復権とも。
日本国憲法下では、恩赦の決定は内閣が行い、恩赦の認証は天皇の国事行為として行われる(日本国憲法第73条7号、7条6号)。また、司法権行使の効果を変動させる性質のものであり、国家の刑罰権にかかわる事項(中略)恩赦法が制定されている。

引用:ウィキペディア

恩赦とはその時点で刑罰を受けている者の刑罰を軽くしたり、取り消したりするものです。

日本では「恩赦法」という法律もあります。

スポンサーリンク

今回の恩赦は罰金刑に限定。対象者は55万人

今回の恩赦の対象は罰金刑に限定され、対象者は55万になります。

恩赦の事例

今回の天皇即位で恩赦が実施されれば平成5年の皇太子のご成婚以来、現行憲法下では11回目になります。

恩赦にはその効力の大きさ順に次の5種類があります。

  • 大赦
  • 特赦
  • 減刑
  • 刑の執行免除
  • 復権

被害者のいる事件の犯人が恩赦されることはほぼない

この中で最も効力の大きい「大赦」は一定の犯罪者全員に対して刑を消滅させる、というものです。

この大赦はこれまで実施されたことがありません。

なので大勢の犯罪者が一斉に刑務所から出てくるという事はありません。

過去の事例では恩赦が適用されるのは交通違反のような被害者のいない事例に限定されています。

被害者感情への配慮もされるし、恩赦によって治安が悪化することは考えにくいわけです。

今回(2019年10月22日に実施)の恩赦も最も効力の小さい復権が検討されているようです。

近年の被害者感情に配慮する司法の動きがここにも表れていますね。

【追記】
今回は罰金刑に対象者が限定されました。

昭和から平成への改元では2回恩赦があった

前回の改元となった昭和から平成の改元では昭和天皇が崩御した際の「大喪の恩赦」、翌年は即位の恩赦もあり、合わせて2回の恩赦がありました。

この時も最も適用人数の多いのは復権であり、凶悪犯罪者が刑務所から出てきたわけではありません。

スポンサーリンク

恩赦で交通違反の点数は?ゴールド免許に戻れるの?

ですが、恩赦で交通違反の点数が消えたり、払った反則金が返ってくる、という事にはならないんです。

免許の取り消しや違反点数の帳消し等はありません。

今回の恩赦の対象は罰金刑です。

一方、交通違反をして払っているのは「反則金」というんです。

罰金と反則金は違います。

また、恩赦の対象者であっても刑を受けたという事実は消えません。

刑の執行によって一部の国家資格取得の権利が5年間制限されるなど、こういった権利が復権すると言うもので、事実そのものが消えるわけではないんです。

要するに恩赦があってもゴールド免許には戻れない、という事になります。

罰金と反則金はどう違うの?

罰金とは刑罰によって課せられるものです。

刑罰という事で、罪を犯し、裁判を受け、裁判所の判決によって課せられないと「罰金」とは言わないんです。

この裁判所の判決によって罰金を払わせられることを「罰金刑」と言います。

一方、「反則金」とは交通違反など軽微な違法行為に対するもので、簡単に言うと「本来なら違法行為だけどこんな軽微なことまで裁判してたら警察も裁判所も忙しくなるので反則金を払えば見逃してあげる」みたいな感じです。

反則金を期日までに払えばそれで済み、期日までに払わないと裁判にかけられて罪に問われる、ということです。

と、ザックリとした説明ですが、要は反則金と罰金は違うもので、恩赦があってもゴールド免許には戻れない、という事です。

以上、恩赦についての解説でした。

コメント