侍ジャパンの歴代メンバー
侍ジャパンの歴代メンバーとともに歴史を振り返ります。
これを見れば、歴代最強メンバー、メンバーを選考する傾向が見えてくる。
2006年(WBC第一回大会)侍ジャパンメンバー
監督
王 貞治(福岡ソフトバンク)
コーチ
- 大島 康徳
- 鹿取 義隆
- 武田 一浩
- 辻 発彦
- 弘田 澄男
投手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 |
11 | 清水直行 | ロッテ | 30 |
12 | 藤田宗一 | ロッテ | 33 |
15 | 久保田智之 | 阪神 | 25 |
18 | 松坂大輔 | 西武 | 25 |
19 | 上原浩治 | 巨人 | 30 |
20 | 薮田安彦 | ロッテ | 32 |
21 | 和田 毅 | ソフトバンク | 25 |
24 | 藤川球児 | 阪神 | 25 |
31 | 渡辺俊介 | ロッテ | 29 |
40 | 大塚晶則 | レンジャーズ | 34 |
41 | 小林宏之 | ロッテ | 27 |
47 | 杉内俊哉 | ソフトバンク | 25 |
61※ | 馬原孝浩 | ソフトバンク | 24 |
※当初はヤクルトの石井弘寿投手の予定でしたが、 負傷離脱により馬原孝浩(ソフトバンク)が代わりに追加招集
捕手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 |
22 | 里崎智也 | ロッテ | 29 |
27 | 谷繁元信 | 中日 | 35 |
15 | 相川亮二 | 横浜 | 29 |
内野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 |
1 | 岩村明憲 | ヤクルト | 27 |
2 | 小笠原道大 | 日本ハム | 32 |
3 | 松中信彦 | ソフトバンク | 32 |
7 | 西岡 剛 | ロッテ | 21 |
8 | 今江敏晃 | ロッテ | 22 |
10 | 宮本慎也 | ヤクルト | 35 |
25 | 新井貴浩 | 広島 | 29 |
52 | 川崎宗則 | ソフトバンク | 24 |
外野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 |
5 | 和田一浩 | 西武 | 33 |
6 | 多村 仁 | 横浜 | 28 |
9 | 金城龍彦 | 横浜 | 29 |
17 | 福留孝介 | 中日 | 28 |
23 | 青木宣親 | ヤクルト | 24 |
51 | イチロー | マリナーズ | 32 |
WBC第一回大会総括
「ワールドベースボール・クラシック」
略してWBCの第一回大会となる2006年は
非常に豪華なメンバーが揃いました。
特徴としては、
- 前年日本一の千葉ロッテマリーンズ勢が最多の8名
- 楽天、オリックスからは一人も選ばれていない
- 一人しか選ばれていない球団も複数ある
など、不均等に選ばれていました。
松井秀喜(ヤンキース)、井口資仁(ホワイトソックス)、城島健司(マリナーズ)など
メジャー組が参加辞退した中、
イチローと大塚晶則は参加。
国内組では
- 松中、新井の両リーグホームラン王が参加
- 和田、青木の両リーグ首位打者が参加
など、本当にドリームチームでした。
このドリームチームの監督を任されたのは「世界の王」こと王貞治監督。
ソフトバンクの監督との兼任で見事大役を果たしました。
結果を見ると
川崎、西岡、青木などの、
後にメジャーリーガーとなる若手選手の活躍が目立ちました。
これがメジャー挑戦のきっかけになったのかもしれませんね。
メキシコがアメリカに勝利しての奇跡のグループリーグ突破、
不振の福留選手の起死回生の代打スリーラン、
ホームラン王松中信彦選手の決死のヘッドスライディング、
川崎選手の「神の手」など、第一回大会から大きく盛り上がりました。
クールなイメージのイチローが、
実は熱っいオトコでチームリーダーとして先頭に立ち、
大会後でのインタビューでは冗談連発。
「彼らは先輩(自分)をリスペクトしていない」
の発言は名言でした。
そして、決勝では見事キューバを破り、優勝。
記念すべき第一回大会で見事頂点に立ちました。
2009年(WBC第二回大会)侍ジャパンメンバー
監督
原辰徳
コーチ
- 伊東 勤
- 山田 久志
- 与田 剛
- 篠塚 和典
- 高代 延博
- 緒方 耕一
投手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
11 | ダルビッシュ有 | 日本ハム | 22 | 初出場 |
14 | 馬原孝浩 | ソフトバンク | 27 | 2大会連続2回目 |
15 | 田中将大 | 楽天 | 20 | 初出場 |
16 | 涌井秀章 | 西武 | 22 | 初出場 |
18 | 松坂大輔 | レッドソックス | 28 | 2大会連続2回目 |
19 | 岩田 稔 | 阪神 | 25 | 初出場 |
20 | 岩隈久志 | 楽天 | 27 | 初出場 |
22 | 藤川球児 | 阪神 | 28 | 2大会連続2回目 |
26 | 内海哲也 | 巨人 | 26 | 初出場 |
28 | 小松 聖 | オリックス | 27 | 初出場 |
31 | 渡辺俊介 | ロッテ | 32 | 2大会連続2回目 |
39 | 山口鉄也 | 巨人 | 34 | 初出場 |
47 | 杉内俊哉 | ソフトバンク | 28 | 2大会連続2回目 |
捕手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
2 | 城島健司 | マリナーズ | 32 | 初出場 |
10 | 阿部慎之助 | 巨人 | 29 | 初出場 |
29 | 石原慶幸 | 広島 | 29 | 初出場 |
内野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
5※ | 栗原健太 | 広島 | 27 | 初出場 |
6 | 中島裕之 | 西武 | 26 | 初出場 |
7 | 片岡易之 | 西武 | 26 | 初出場 |
8 | 岩村明憲 | レイズ | 30 | 2大会連続2回目 |
9 | 小笠原道大 | 巨人 | 35 | 2大会連続2回目 |
25※ | 村田修一 | 横浜 | 28 | 初出場 |
52 | 川崎宗則 | ソフトバンク | 27 | 2大会連続2回目 |
※村田選手の負傷離脱により栗原選手が代わりに追加招集
外野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
1 | 福留孝介 | カブス | 31 | 2大会連続2回目 |
23 | 青木宣親 | ヤクルト | 27 | 2大会連続2回目 |
24 | 内川聖一 | 横浜 | 26 | 初出場 |
35 | 亀井義行 | 巨人 | 26 | 初出場 |
41 | 稲葉篤紀 | 日本ハム | 36 | 初出場 |
51 | イチロー | マリナーズ | 35 | 2大会連続2回目 |
WBC第二回大会総括
WBC連覇をかけた第二回大会。
2007、08年に巨人をセ・リーグ連覇に導いていた
原辰徳監督が侍ジャパンの指揮をとることになりました。
メンバー選考は、第一回大会よりも不均等を是正したように見えますね。
シーズン直前の開催という事もあり、
レギュラーシーズンに影響を与えないよう、
一つのチームに偏らないように配慮されました。
それでも豪華なメンバーがそろいました。
首位打者内川、ホームラン王村田の横浜コンビ、
奪三振王杉内など
タイトルホルダーが多く参戦しました。
この大会では城島、岩村、福留などイチロー以外の
メジャーリーガー野手も参加。
ダルビッシュ有、田中将大、青木宣親、岩隈久志などの
後のメジャーリーガーも数多く参戦。
本当の意味でのオール日本って感じですね。
準決勝ではアメリカに勝利するなど、
日本の強さを世界に見せつけた大会となりました。
宿敵・韓国と決勝で5度目の対戦をするなど、
本当にライバルだなと思える巡りあわせ。
特に決勝戦は、延長となる激闘でした。
まさに日本野球界の歴史に残る一戦。
不振だったイチローが決勝タイムリーを打って、
勝利を決定づけたシーンは覚えている方も多いのでは。
2013年(WBC第三回大会)侍ジャパンメンバー
監督
山本浩二
コーチ
- 与田 剛
- 高代 延博
- 緒方 耕一
- 東尾 修
- 梨田 昌孝
- 立浪 和義
- 橋上 秀樹
投手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
11 | 涌井秀章 | 西武 | 26 | 2大会連続2回目 |
12 | 能見篤史 | 阪神 | 33 | 初出場 |
15 | 沢村拓一 | 巨人 | 24 | 初出場 |
16 | 今村 猛 | 広島 | 21 | 初出場 |
17 | 田中将大 | 楽天 | 24 | 2大会連続2回目 |
18 | 杉内俊哉 | 巨人 | 32 | 3大会連続3回目 |
20 | 前田健太 | 広島 | 24 | 初出場 |
21 | 森福允彦 | ソフトバンク | 26 | 初出場 |
26 | 内海哲也 | 巨人 | 30 | 2大会連続2回目 |
28 | 大隣憲司 | ソフトバンク | 28 | 初出場 |
35 | 牧田和久 | 西武 | 28 | 初出場 |
47 | 山口鉄也 | 巨人 | 29 | 2大会連続2回目 |
50 | 摂津 正 | ソフトバンク | 30 | 初出場 |
捕手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
2 | 相川亮二 | ヤクルト | 36 | 2大会ぶり2回目 |
27 | 阿部慎之助 | 巨人 | 33 | 2大会連続2回目 |
15 | 炭谷銀仁朗 | 西武 | 25 | 初出場 |
内野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
1 | 鳥谷敬 | 阪神 | 31 | 初出場 |
3 | 井端弘和 | 中日 | 37 | 初出場 |
5 | 松田宣浩 | ソフトバンク | 29 | 初出場 |
6 | 坂本勇人 | 巨人 | 24 | 初出場 |
7 | 松井稼頭央 | 楽天 | 37 | 初出場 |
41 | 稲葉篤紀 | 日本ハム | 40 | 2大会連続2回目 |
46 | 本多雄一 | ソフトバンク | 28 | 初出場 |
外野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
9 | 糸井嘉男 | オリックス | 31 | 初出場 |
13 | 中田 翔 | 日本ハム | 23 | 初出場 |
9 | 内川聖一 | ソフトバンク | 30 | 2大会連続2回目 |
34 | 長野久義 | 巨人 | 28 | 初出場 |
61 | 角中勝也 | ロッテ | 25 | 初出場 |
WBC第三回大会総括
3連覇をかけた第三回大会。
イチロー、松坂などのメジャーリーガーは全員不参加。
初めて国内組のみで戦うWBCとなりました。
この大会は監督選考も非常に難航しました。
初代王者、連覇を達成し、3連覇への期待と
プレッシャーがかかるこの大会。
引き受けるには相当の覚悟が必要だったことでしょう。
そんな中で白羽の矢が立ったのは、
現場を離れてから数年立つ山本浩二氏。
コーチ陣としては与田剛氏、高代延博氏、緒方耕一氏の3名が
前回からの続投となります。
WBCのコーチを複数回務めたのはこの3氏だけです。
田中将大、前田健太、坂本勇人の
「88世代」も話題になりましたね。
その一方で、稲葉、松井稼頭央、井端らの頼れるベテランが活躍するなど、
日本の層の厚さを感じさせました。
唯一の3連チャン、WBC皆勤賞は杉内投手。
抜群の安定感です。
台湾戦での1点ビハインドの9回2死の土壇場で、
鳥谷盗塁→井端のタイムリーは
絶叫ものでした。
鳥谷、井端両選手のメンタルの強さはすごい。
第一回大会の甦った福留、
第二回大会のイチローの決勝タイムリーとともに「WBC三大名シーン」
に名が挙がるほど、伝説的なプレーとなりました。
その一方でWBC第三回大会の盗塁と言えば
準決勝でのダブルスチール失敗ですね。
このプレーで敗戦の責任を感じた内川の涙は忘れられません。
このプレーのもととなった「行けたらいけ」のサインは
現場任せってどうなの?
という物議をかもしました。
結果的に準決勝で敗退となり、ベスト4.
3連覇を逃しましたが、日本の底力や世界に通じる実力を見せたチームでした。
2017年(WBC第四回大会)侍ジャパンメンバー
監督
小久保 裕紀
コーチ
- 奈良原 浩
- 権藤 博
- 稲葉 篤紀
- 仁志 敏久
- 大西 崇之
- 村田 善則
投手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
10 | 松井裕樹 | 楽天 | 21 | 初出場 |
11 | 菅野智之 | 巨人 | 27 | 初出場 |
12 | 秋吉 亮 | ヤクルト | 27 | 初出場 |
14 | 則本昂大 | 楽天 | 26 | 初出場 |
15 | 宮西尚生 | 日本ハム | 31 | 初出場 |
17 | 藤浪晋太郎 | 阪神 | 22 | 初出場 |
19 | 増井浩俊 | 日本ハム | 32 | 初出場 |
20 | 石川 歩 | ロッテ | 28 | 初出場 |
30 | 武田翔太 | ソフトバンク | 23 | 初出場 |
34 | 岡田俊哉 | 中日 | 25 | 初出場 |
35 | 牧田和久 | 西武 | 32 | 2大会連続2回目 |
41 | 千賀滉大 | ソフトバンク | 24 | 初出場 |
66 | 平野佳寿 | オリックス | 32 | 初出場 |
捕手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
9 | 炭谷銀仁朗 | 西武 | 29 | 2大会連続2回目 |
22 | 小林誠司 | 巨人 | 27 | 初出場 |
27 | 大野奨太 | 日本ハム | 30 | 初出場 |
内野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
2 | 田中広輔 | 広島 | 28 | 初出場 |
3 | 松田宣浩 | ソフトバンク | 33 | 2大会連続2回目 |
4 | 菊池涼介 | 広島 | 28 | 初出場 |
6 | 坂本勇人 | 巨人 | 29 | 2大会連続2回目 |
13 | 中田 翔 | 日本ハム | 28 | 2大会連続2回目 |
23 | 山田哲人 | ヤクルト | 24 | 初出場 |
外野手
背番号 | 選手名 | 所属球団 | 年齢 | 出場回数 |
1 | 内川聖一 | ソフトバンク | 34 | 3大会連続3回目 |
7 | 青木宣親 | アストロズ | 34 | 3大会ぶり3回目 |
8 | 平田良介 | 中日 | 28 | 初出場 |
25 | 筒香嘉智 | 横浜DeNA | 25 | 初出場 |
51 | 鈴木誠也 | 広島 | 22 | 初出場 |
55 | 秋山翔吾 | 西武 | 28 | 初出場 |
WBC第四回大会総括
覇権奪回目指した第四回大会。
この会から侍ジャパンを
常設することとなりました。
これまでは大会があるたびに招集をかける
悪く言えば「寄せ集め」に近い形での運営でしたが、
代表チームを常設し、中長期的な目線で代表強化をしてきました。
常設侍ジャパンの初代監督は小久保裕紀氏。
選手としてはホームラン王に輝くなど申し分ない実績を持ちますが、
指揮官としては果たして?
また、コーチには権藤さんが名を連ねます。
当時の御年は78歳。
小久保監督の親ほどの年齢でしたが、元気元気の一言です。
メジャーリーガー組としては唯一、アストロズの青木が参加。
結果としては決勝トーナメントの初戦(準決勝)で
アメリカ代表に2-1と惜敗。
2大会連続でベスト4という結果になりました。
この大会後に小久保監督は代表を辞任します。
そして、現監督の稲葉監督へとバトンタッチされました。
侍ジャパンの今後に期待ですね。
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