佐々木朗希が投げずに決勝で大敗
最速163㎞の「令和の怪物」佐々木朗希が登板せずに大船渡高校は敗れました。
花巻東高校との岩手県大会決勝戦で佐々木朗希は登板せずにベンチスタート。
この試合は2-12という大差で花巻東高校が大勝して甲子園への切符を手に入れ、大船渡高校は敗れました。
佐々木朗希は最後まで投げることなく、ベンチに座ったまま高校野球人生を終えました。
佐々木朗希はとても注目された投手で、球場にはプロやメジャーのスカウトが見に来ていましたが、出番はありませんでした。
この佐々木朗希の「温存」は物議をかもしています。
なぜ佐々木朗希は投げなかったのか。
この記事で考えていきましょう。
佐々木朗希が投げなかった理由はオーバーワーク防止のため
佐々木朗希が投げなかった理由はオーバーワークを回避するための監督の判断です。
佐々木朗希は今大会4試合に登板、29イニングを投げて総投球数は435。
佐々木朗希が投げなかったのは決勝だけではなく、準々決勝でも登板は回避。
大船渡の国保陽平監督(32)はアメリカ独立リーグでの経験があり、その当時に選手の体調管理の重要性などを学んできた経験があります。
その経験からオーバーワークの危険性を感じ取り、休ませながら使う、という選択肢を取ったのです。
まだ若く、体が大人になっていない佐々木朗希の今後の野球人生を考えればここで無理をさせて故障させてはならないという英断でした。
自身の監督としての実績だけを考えていれば佐々木朗希を登板させて確実に甲子園に行きたかったはず。
この判断は本当に選手の体を考えてのこと。
ただし、相手も強豪の花巻東。
大谷翔平や菊池雄星を輩出した強豪相手にはエース温存では厳しかったんですね。
監督の決断が数年後に正しかったと言えるように、佐々木朗希の今後の野球人生に期待したいですね。
近年では高校生に無理をさせているという批判も
2019年夏から甲子園の休養日が2日になったり、ピッチャーに球数制限を設けるべき、という議論が出たりなど選手の体調に関する話題が多くなっている高校野球。
日程が詰まっているため、連戦・連投は仕方がないとはいえ、無理をさせているなどとの批判の声も出ています。
こういった状況の中での大船渡の国保陽平監督の決断は素晴らしいものであり、佐々木を休ませたのは「温存」ではなく、親心というわけですね。
以上、大船渡高校の佐々木朗希が投げずに敗戦した理由についてお伝えしました。
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