春の甲子園が「センバツ」と呼ばれる理由は出場校の選び方にあった
春の高校野球、甲子園大会は正式名称を「選抜高等学校野球大会」といい、
略して「センバツ」と呼ばれることが多いです。
センバツの名称は出場校の決め方に由来します。
夏の高校野球は各都道府県で行われる地区予選で優勝した高校が自動的に1校づつ出場するのに対して、
春のセンバツは前年の秋の各地区大会の成績などを元に選考によって選ばれた高校が出場します。
秋季大会は予選ではなく、あくまで参考資料としての位置付けです。
センバツは地区ごとに出場の枠が決まっている
センバツの出場校は通常は32校と決まっています。
記念大会の場合は増枠の場合がありますが、
2019年のセンバツは通常通りの32校が出場します。
地区ごとの出場校数の内訳は下記の通りです。
- 北海道→1
- 東北→2
- 関東と東京→6(関東4、東京1で残り1枠は試合内容などで決定)
- 北信越→2
- 東海→2
- 近畿→6
- 中国と四国→5(中国2、四国2で残り1枠は試合内容などで決定)
- 九州→4
ここまでの28校分の枠が一般選考枠と呼ばれます。
(山梨県は関東地区に入る)
地域ごとに出場校の枠が割り当てられますが、
都道府県によっては1校も出場しないこともあるし、
1つの都道府県から複数校が出場することもあります。
47都道府県に対し、32校出場なので
全都道府県は出場できませんよね。
神宮大会枠と21世紀枠
これに加えて、前年の秋に開催されている神宮大会で優勝した高校がいる地区に1枠追加されます。
ややこしいですが、神宮大会で優勝した高校がセンバツに出れるわけではなく、所属している地区の枠が一つ増えるだけです。
神宮大会で優勝した高校が選ばれずに、同じ地区の別の高校が選ばれることもあります。
これを神宮大会枠と呼びます。
これに、21世紀枠として3校が選ばれて、合計で32校が出場校として選ばれます。
通例では秋季大会の順位順が出場する
基本的には秋季大会の結果から選ばれるので1枠の地区は優勝校、2枠の地区は準優勝校まで、4枠の地区ベスト4までが出場校となるのが通例です。
センバツの選考基準は
試合の勝敗のほか、校風、品位、試合の内容も考慮されます。
なので例えば、準優勝校が決勝で大差で負けていた場合などは選ばれないこともあり得ます。
この他にも不祥事などがあった場合にも選ばれないこともあります。
21世紀枠の選ばれ方
21世紀枠としてセンバツに出場するためには複数回の推薦を勝ち取らなければなりません。
まず、各都道府県の高野連が推薦校を1校選出します。
その中から全国9地区ごとに1校ずつの代表推薦校が選ばれます。
その代表推薦校9校の中から最終的に3校が選抜出場校に選ばれます。
- 東日本から1校
- 西日本から1校
- その他全国から1校
上記のように振り分けられます。
部員不足や練習環境の不足を乗り越えていたり、ボランティア活動や地域貢献をしていたりなど、野球以外の学生生活の面も考慮されます。
センバツの出場校はいつ決まるの?
2020年のセンバツ出場校は1月24日の選考委員会で決定します。
一般選考枠、神宮大会枠、21世紀枠の32校すべてがこの日に決まります。
まとめ
センバツの特徴としては
- 予選を持たない
- 選考によって出場校が決まる
- 野球の成績以外も考慮される
- 1つの都道府県から複数校が出場したり、1つも出場しない都道府県もある
選ばれた高校が出場できるから「選抜」という
名前になっている、と言うのが夏の甲子園大会との違いとなります。
以上、センバツ出場校の決め方について解説しました。
高校野球センバツ大会についてもっと知りたい方は
このページをどうぞ。
あなたはノックの打ち方でこんな間違いをしていませんか?

コメント