衆議院の優越とは。なぜあるのか、理由が分かる解説

選挙
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衆議院の優越の内容6つ

三権分立となっている日本の社会、
国会内にも衆議院・参議院と2つあります。

この2つは決して
同じだけの権利を持っているのではなく、
「衆議院の優越」という言葉があるように
衆議院の方が参議院に対して
優越的に行えることが6つ有るのです。

それは

  1. 内閣総理大臣の指名
  2. 予算の議決
  3. 予算の先議権
  4. 法律案の議決
  5. 条約の承認
  6. 内閣不信任案の決議

の6つです。

もしも衆議院と参議院で異なる議決を行った場合には、
最終的には衆議院の意見の方が通ることとなります。

衆議院の優越がある理由

衆議院の優越があるのは、
衆議院の方が民意が反映されやすいという
特徴を持っているからです。

国民一人ひとりの意見を聞くのは難しいものの、
選挙によって選ばれた人物というのは、
少なくとも多くの人々から
支持を集めている・その考えに同意している
国民が多いということが分かるでしょう。

任期が短く頻繁な選挙が行われる衆議院の方が、
その時代に最も民意が反映されている人たちが
選ばれているということになるので、
優先させるようにしようと憲法上定められたのです。

任期の短い衆議院は、いま求められている政治をする
という使命を持った議会なのです。

これが衆議院の優越の存在する理由です。

衆議院の優越があれば参議院はいらないのか

国民の総意だからといって、
それが国民の為にも国の為にもなる
良いこととは限りません。

参議院の役割は歯止めです。

長期的な視点で見ることが出来る彼らは、
一時の世論によって政治が
暴走してしまうことを止めてくれます。

議会の持続性を守ることこそが重要で、
だからこそ二院制を取っているのです。

その昔、熱狂に支えられて
多くの過ちをしてきた歴史があります。

それを受けて出来た今の仕組みなので、
衆議院と参議院、
どちらも無くてはならない存在です。

ねじれ国会とは

「ねじれ国会」とは
衆議院と参議院の第一党(多数党)が
違う状態のことを言います。

衆議院と参議院の両方で可決にならないと
法案は成立しません。

ねじれ国会になると法案が可決し、
法律ができるまでの時間がかかったり、
法律が作れずに政治が停滞したりします。

最終的には衆議院の優越によって
衆議院の意見が優先されるので
衆議院の多数党が政権を担うことになるのですが。

メリットをあげるなら、
審議を慎重にすることになるので
横暴な政治を許さなくなる、という事です。

戦後始まったこの制度、
長らくは与党第1党は自由民主党が占め、
政権を維持してきました。

野党の第1党は日本社会党です。

55年体制とも呼ばれますが、
衆参両院で自民党が過半数を
維持していたからこそ、
そのまま予算案も法案も通過して行っていたのです。

しかしながら1989年以降、
自民党が参議院で過半数を失い、
状況は一変します。

第一党が違うことから
衆議院を通過しても参議院を無傷で
通過するのがとても難しくなりました、
これがねじれ国会です。

慎重な議論が行われるのはよいことです。

でも何事も決められず、
その度に政治が停滞していては大問題です。

日銀総裁人事やガソリン税暫定税率などの深刻な問題が、
解決されないままに宙吊りにされています。

以上、衆議院の優越についての解説でした。

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